兎眼

うさぎの目と書いて兎眼(とがん)。目が完全に閉じれなくなり、寝てる時でも目が一部開いてるので眼球下方が乾燥してしまい傷になるという病態で、原因のほとんどは顔面神経麻痺です。

少し前に、よくある白目の自然出血である結膜下出血の患者さんが来院し、その白目の出血の赤いのが「兎眼」だと勘違いされてた方がいました。そう思ってしまう事もあるんだなとその時は思いましたが、何十年前から有ります結膜下出血の患者さん向け説明パンフレットの表紙がこの「うさぎ」です。兎眼という言葉は病院で言われたり、自分で調べない限り一般の人はまず知らない用語だと思いますが、うさぎの赤い目になぞらえた結膜下出血の表紙の絵は今となってはあまり適切ではないかもしれません。

当のうさぎはと言いますと、調べましたら寝てる時に目を完全に開けたまま寝るそうです。人間の場合の兎眼は下の方だけかせいぜい半分位開いてるだけですが、YouTubeで動画を見ましたがうさぎは半開きではなく完全に目が開いてました。これって「兎眼」じゃないじゃんって、思わず突っ込みを入れてしまいました。人間の感覚からしますと、よくこれで寝れるものだと思います。