前に眼底写真考の所でも書きましたが、星状硝子体症といって加齢で硝子体が濁り、眼底写真を撮るとちょうど雪が降ってるみたいに写る方が来院されました。結構良くある事で、写真では眼底面(網膜面)は途中の濁りで出血の有無とかはほとんど分かりません。しかし、外来のスリットで見ると網膜面はかなり見えますので、点状出血の1~2個は見落とすかもしれませんが、しみ状の出血の有無はまず確認できます。
星状硝子体症がものすごく強いとスリットで見ても網膜面がほとんど見えない場合もありますが、そこまで濁りが強い例は比較的稀ですので、まだまだスリットで直接眼底を見る事は重要だと思います。