他の眼科さんにずっとかかってて、それまで1回も言われたことが無いのに先生が変わったらいきなり白内障って言われてびっくりしたとか、あるいは白内障ってちゃんと言われた事ないで、カリーユニという白内障進行予防点眼がずっと出てたりとか、何度か同じような例を目にしました。前者は、白内障があっても軽度なので強いて言われてなかっただけだと思われます。後者はよく分かりませんが、白内障が全くない状態つまり白内障という病名がないとカリーユニは出せないはずです。私は白内障なんですかと聞かれ、えっと白内障じゃないとカリーユニは出せないんですが、そう聞いてないでしょうか?とこちらから逆に質問したりで説明するのに困ります。
どうも眼科医と患者さんとで、「白内障」の認識にギャップがあり過ぎるのが問題な気がします。近隣の公民館でちょっとした講演を今年からやっていますが、毎回言ってますのが白内障があるかないかはほとんど意味がありません、どの程度あるかだけが問題ですと。
癌があるかないかは大問題ですよね、生死に関わりますから。でも、水晶体のにごりの程度を眼科医の目で見た主観で決める白内障は、加齢と共に多かれ少なかれ自然に濁ってくる60歳以降ではあるか無いかはほとんどと言っていいくらい意味がないです。