屈折矯正手術であるレーシック後の角膜所見ですが、フラップがきれいにくっついている時は良く見ないと見落としてしまう事もあるものの、逆によーく見れば分かるというものです。しかし、先日問診票でレーシック後という方がいらしたんですが、フラップの境い目が良く分からず。レーシックではないのではとお聞きしますと、アルコールでふやかして上皮を剥がすLASEKとのことで、やはりと思いました。フラップが残っていれば切った境い目はどうしても残るはずです。

改めて調べますと、LASEKはレーシックと違い表面照射(surface ablation)の方の術式になるそうです。つまり、再生する一番上の皮(上皮)だけむくので、切リ取った角膜フラップは再生して後には残らないと。皮膚の傷でいいますと、ぐっさり深く切れた時は傷あと・瘢痕が残るけど、表面の浅いすり傷の場合は再生して跡が残らない、といったところでしょうか。同様の表面照射の術式に、アルコールではなく薄く切るエピレーシックもあるそうですが、現在日本ではあまり行われていないそうです。